怒ってもいい。逃げてもいい。介護のストレスはあって当然

介護にストレスはつきものです。ゴールが見えなく長期間にわたる介護では、その都度ストレスを吐き出し解消することが何より大切になります。そのためには、介護サービスをうまく利用することです。最初は、要介護者に難色を示されたり、介護者自身、介護サービスを利用することに後ろめたさを感じることもあるでしょう。それでもお互いのため、できる限り利用し、介護以外の時間を持つように心がけましょう。

長寿大国といわれる日本は、ご存知の通り高齢化社会まっしぐら。しかし、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間といわれている健康寿命と平均寿命のあいだには、男性で9年、女性で13年の開きがあります。

少子化の日本では、介護の問題が家族に重くのしかかります。いつか来る親の介護が心配、という人は少なくありません。そこで、毎週火曜日に人気介護ブロガーのひとりっこさんによる介護に関する連載をお届けします。

介護のストレスをためる自分。周りに当たってしまう自分。心の狭い人間なのかも、と自分をせめてはいませんか?大切な人が相手でも、介護はストレスがたまって当然です。今回は経験者だからわかる、介護のストレスについての記事です。

介護サービスを利用する

息抜きやストレス解消のために、まず介護サービスを利用することから始めましょう。デイサービスであれば一日約5時間、介護から離れることができます。ショートステイであれば夜も自由時間になります。

私は母がデイサービスに行っている間、パートで仕事しています。これは確かに自分の時間で、介護からは離れていますが、仕事である以上、逆にストレスを抱えることもあります。

ショートステイは、現在は月に一度、二泊三日利用しています。夜のルーティンワーク、パジャマに着替えさせる・夜用のパッドを装着させる・ポータブルの用意等をやらなくて済むのは、本当に解放感があります。朝も普段のように母が起き出す気配を感じずに、ゆっくり眠ることができます。

今ではこのようにデイサービスもショートステイも利用していますが、当初、父を介護していた頃は、父をデイサービスに行かせることが最大の難関でした。家から出たくなく、他人と関わることだ大嫌いだった父。母と一緒ならということで、ようやくデイサービスに行ってもらうことができました。

小噴火を繰り返す

ストレスが溜まりにたまると大噴火を引き起こすことになります。大噴火してしまうと、いくら家族間でも、言ってはいけないことを口走ったり、要介護者に向かって手を上げたりという虐待行為につながることもあります。そうならず長く介護を続けるためには、ストレスが溜まったらその都度吐き出す、小噴火を繰り返すことです。

私はストレスが溜まってきたら、プチ家出をしていました。とにかく認知症の父と同じ空間にいることに耐えられず、近所の喫茶店やショッピングモールに出かけていました。そこで、自分のために他人が淹れてくれたコーヒーを飲むと、心が落ち着いていきました。それでもダメな時は、車で少し遠くまで行ってみました。いつもとは違った景色を見ると、なんであんなことでイライラしていたんだろう?と自分の気持ちを振り返ることができました。

私がこんなストレス解消法ができたのは、その間、母が父の面倒を見ていてくれたからです。介護サービスも利用せず、一人で介護していたら、ストレスを解消することはできません。

離れる 逃げる 任せる

ストレスが限界になってきたら、とにかくその場から離れましょう。要介護者が視線に入らず、声が聞こえない場所に移動します。同じ家の中でも、二階に行くとか庭に出るとかでいいんです。それもできない時、私はイヤホンで好きな音楽を大音量で聞いています。

同じ空間にいることが嫌になったら、逃げちゃいましょう。少しの時間でも外に出ると随分違います。デイサービスに行ってもらって、自分の時間を確保して、好きなことをしましょう。
介護サービスを利用し、プロに任せてしまいましょう。父と母のかかりつけ医が、私にこう言いました。

「あなたは指示を出すだけでいい。介護はすべて他人に任せなさい。自分でやらなくていい。」
名言だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です